top of page

屋島 スズメバチの続き

大ショック

プライベート?で大ショックなことが起きました。

それは前回書いたスズメバチのことです。今回長い記事です。


10月の前半にスズメバチに襲われたところに行ったら、あれだけ毎回いた

スズメバチがいません。 大変不安を感じ、そのスズメバチがいた木を

みたら、木の肌がツンツルテンです。 その木はひび割れ、樹液が沢山でて

おり、虫の憩いの場所でした。 


場所はあえて書いてませんでしたが、こうなってしまったら、

隠す必要もありません。長崎鼻古墳へ行く道です。


私、大ショック&大激怒。すぐになぜなったかを考えました。コナンのよう。

動物の仕業にしてはあまりにも念入りすぎる。人間の仕業だと思ったのですが、

登山者にしても念入りすぎる。カブトムシとかをとる親子連れの採取者にしても

今の時期だと山に来ないし、虫マニアの人が木のひび割れを壊すという、

絶対にしてはいけないことをするとは思えない(一部ひどいマニアもいるが)。


ひょっとして、役所の人?と考えたが、確認の取りようが

ありませんでした。その日は悔しくてなかなか寝られませんでした。


一週間して、ふっと思った。目の前のもので調べたらわかるかも。

そうです。ググれば・・・。 なんと分かった。

山登りする人たちが情報交換するHPにて記載がありました。

どうやら登山者、ハイカーが9月の半ばその場所でスズメバチに襲われた

ようです(刺されてはいない様子)。

その人が襲われたから、屋島観光課に連絡したとありました。


そういうことをする人が出るんじゃないかと以前から

危惧してました。

調べると観光課ではなく、観光交流課というのがありましたので、

この木の件を尋ねました。


2日後、対策はしたが、四国森林管理局というところに任せたという返事を

いただきましたので、そこに電話しました。本当は電話よりもメールしたかった。

業務時間中に時間を取り、ご迷惑をかけるかもしれないので。けどアドレスなかった。

HPにあるアドレスはリンク切れ。ちゃんと管理しといてよ~。


質問

①なぜあのような対策したのか?

②スズメバチは別に人間が住んでいる場所にいるわけでもなく、自然の場所に

 自然にたむろっていただけであった。

③長崎鼻古墳に向かう道はあまりにも管理されていないのので、藪だらけである。

 人一人ようやく通れる細い道。藪のせいで道がまともに見えない。

 スズメバチがいる木を対策したところで藪が多く、蜘蛛やマダニやマムシ、イノシシ

 ムカデなど多数の害獣がいる。

 しかも屋島西小学校は長崎鼻古墳に野外学習でちょこちょこと行っているようで、

 その藪の道を半ズボン、スカートで通っています。危険。


④長崎鼻古墳に向かうにはこの道しかないわけでなく、10m先にもっと立派な

 車も可能な道(木里神社に行く道)もあり、そこから古墳に向かえる。

 そちらからの方がきれいで、危険も少ない。 そちらに一時的にでも

(冬場になればスズメバチはいなくなる)誘導すれば、自然を傷つける必要

 がなかったのではないか?

⑤そもそも長崎鼻古墳への看板の場所が悪い。上記の道から行くよう看板を

 立て直すべきである。


穏便に話しました。私の土地でもないし、局の人もやれと言われたから

やったわけですし、実際、人が刺されると危険ですし、私の心も折れてましたので。


もう戻りません、何十年もかけてできたであろうあの場所は。


局の人たちも夜、防御服を着て、木を削ったそうです。中には巣はなかったとの

こと。夜、あの場所は怖かったと思います。 お疲れ様です。


やはり巣はないでしょう。さんざん見てますし、スズメバチの性質上、

あそこには巣は作らないでしょう。あそこはただの餌場です。


結局削ったところで、樹液は出てるので、スズメバチもまだ多少いました。

数は減ったとはいえ、残念ながら対策は不完全になります。

局の人もそうなるだろうなと思っていたということでしたが。

悪く言えば、ただ単に自然を傷つけてしまっただけです。

傷つけるなと言ってるのにおカミがやっちゃうなんて。

あれがもし、屋久杉・縄文杉とかだったらこうはしなかったでしょう。


実はあそこの木には絶滅危惧種Ⅱ種の昆虫がいました。大変珍しい虫です。

もう間違いなく、その木には戻らないでしょう。これで絶滅もありうります。


その虫を見つけたときは大感動で私が死んだとき一緒に棺桶に入れてくれと

家族に思わず言った位。

実はいまだに屋島ではこの木以外では見つけていませんし、屋島で見つかったと

いう報告をみたことがありません。

今回削られた木以上の優良物件を見つけられません。


昨日も改めて見に行きましたが、隠れる場所が少しもありません。1mmも。

いたのはボクトウガという蛾とゴキブリ、スズメバチだけでした。樹液はでています。

スズメバチは隠れる必要がないので、今後はここはスズメバチが樹液を求めて

やってくるだけです。多分我が物顔になるでしょう。


山はハイカーだけのものではないです。むしろ虫でビビるなら山なんか登るな

って思います。虫がいるのが普通。危険だから対策??

ヒマラヤは寒さで危険だから山を温めるのか?


通報した人、プロフィール見たら虫好きと書いてました。

なんだかなぁ~って思いました。 ひょっとしたらこんなことになるとは

思ってなかったかもしれませんが…


屋島の自然をダシにして人を呼んで観光させてようとやったことが、

結局はそのダシを自ら壊す。自然がなくなればハイカーすら来ない。

屋島のビジターセンターもそう。あんなもん建てて本当に人が来るのか?


屋島観光活性化したいのならばいっそのこと屋島削って更地にしてコストコでも

誘致したらとヤケクソぎみ思ったり。


私もあの虫がいなければ、深く考えなかったでしょう。

通報した人や局の人への怒りは少しありますが、それ以上にあの木がダメになった

こと、自然との共存の難しさを身をもって体感しました。。



閲覧数:243回0件のコメント

最新記事

すべて表示

4月の臨時休診について 

3月 暖かくなったり寒くなったりと徐々に春に近づいていることを感じます。 そしてその春は私にとっては憂鬱な季節です。毎年書いてる気もしますが、狂犬病の集合注射シーズンが4月から始まります。 もうこのことを考えると憂鬱です。 昔、狂犬病集合注射が大変だと尊敬する先輩獣医師に言ったら、社会貢献のためだ、私は頑張ってると言われ、さすが!と感心したのですが、先輩獣医師、その数年後にやめてしまいました。Wh

2月終わり

2月

2月になりました。 今年はあまり寒くないせいか、家の方ではあまり暖房をつけず、灯油の節約ができてうれしいものの、温暖化のせいなのかと不安を感じたりしています。 先日、1月の終わり位に大変感動することがありました。長くなりますが・・・ それは当院が開院してそんなに日が経っていない頃のことでした。足を骨折した猫を拾った方が来られました。その方は自動車免許の合宿でたまたまこちらに来られていて、その時にそ

bottom of page