6月に入りました。ブログが遅れました。
今日は雨は降ってませんが、明日からは再び雨が降るそうです。
雨でジメジメしてくるとワンちゃんの下痢と皮膚病が多くなります。 今年もこのシーズンが来たなと、毎年思います。
この時期の下痢の原因として、多いのがまさに食中毒です。 食中毒って、O157とかとんでもないものを連想されるかもしれませんが、 軽い食中毒は実はしょっちゅう起きてます。
症状としては下痢嘔吐は当然のこと、ひどい血便もしますが、ほとんどは
亡くなることもなく、治療で4-5日で治ってしまいます。
この食中毒は犬が多く、猫は少ないイメージがあります。
犬は群れで生活しますので、自分が弱っても、他犬が狩りを成功させれば おこぼれをもらうことができます。
猫は単独で生きる動物ですので、自分の体が資本です。自分が弱ると 狩りができませんので、そうならないように頑丈にできていると思われます。
猫の飼育状況を考えると置き餌が多いので、そのせいで餌がいたみ、 それを食べての食中毒が多いはずなんですが… 不思議です。 まさに免疫システムが強いんでしょうね。
人間はというと、猫よりも胃腸は弱いですので、よく食中毒が 起きてます。 毎年必ずかかっています。 ただ重症ではないだけです。
人間が単独で生きる猫に比べ胃腸が弱いという点を考えると、人間って やっぱり群れで生きる動物なんだなとしみじみ思います。 ただ、その群れ生活の中でストレスを感じ、下痢をすることもあるわけですから、 人間って本当にややこしいものですね。
ちょっとした下痢嘔吐への対策はなによりも絶食が一番です。 これだけで治ってしまうことも多いです。
逆を言えば、止まらぬ時は来院をお勧めします。