寒くなってきました
- アルタム動物病院
- 2019年11月8日
- 読了時間: 2分
更新日:2024年4月8日
寒くなってきました。先日、祖谷渓谷のモノレールに乗ってきました。1時間も山を上り下りするものでして、大人気のアトラクション?で、早くいかないと全く乗れないということでしたので、ほぼ朝一番に行きました。 8時半。 これがまた寒い寒い。 眠くて、まだ体もあったまっていない中、標高1400mの山をガラスもないモノレールというよりトロッコに乗って1時間もじっとしている
ものですから、寒くて膀胱もすぐにパンパン。トイレに行きたくなりました。
(乗り場にもトイレに先に言っておくことを強く書いてました。その割に乗り場の横のトイレは故障中という、田舎のアトラクションあるあるでした)
噂通り面白い乗り物でした。森の中の急こう配を上り下りするのは最高です。 皆さんも乗られる際はひざ掛けを用意してください。
このように寒くなってくると猫の泌尿器疾患が増えます。特にオスの猫。 おしっこが出なくなる病気です。
朝普通に食べて元気なのに、夕方からトイレを行ったり来たり、そして吐きまくり、夜中慌てて
飼い主さんから電話というパターンがこの病気の一連の流れです。 これがあると私たち獣医師は
ほとんどのケースはおちんちん内の尿道に結石が詰まり、尿が出なくなります。 そうなると2日で
死を迎えます。 そうなる前にしっかりと治療すれば、大体は落ち着きますが、中にはとんでもなく大変な治療が長期にわたって必要になることもあります。
なぜ寒くなると増えるのか? 寒くなると、飲水量も減るからやトイレに行く回数が減るからとも言われております。 もともと猫はただでさえ飲水量が少ないですし、ドライフードを食べているとどうしても食事からの水分摂取も減ります。その結果、尿が濃縮して、結石ができやすいとされています。
この結石を完全に予防するには動物病院の専用の食事がありますが、病気でない猫が食べるのには
少々、抵抗があります。 ではそれ以外の予防方法はあるかというと、完全ではないものの、
いくつかの方法を書いておきます。
1 部屋の温度を上げて、飲水量を増やす
2 運動をさせる
3 水飲み場の数を増やす
4 缶詰を多く与える
これら4つを実践していただければ、病気の発生を0にはできないものの、減らせられますので、
是非とも心がけてください。 1ととくに2は実践しづらいと思います。 3と4は簡単な方法で
かつ有効性も高いので、これは是非実践してみてください。
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