もうすぐしたら
もうすぐ4月。 少々憂鬱な時期です。
何が憂鬱かといいますと、狂犬病の集合注射に行かなくてはなりません。
なぜ、それが憂鬱かといいますと、ファーストコンタクトの犬に いきなり注射を打たないとダメだからです。
ファーストコンタクトの犬=どんな性格かわからないということです。
・注射を打とうと近づいただけで、こちらが噛み殺されるかと思えるぐらいに 飛びかかってきたりする犬。
・注射を打った途端に振り向き噛んでくる犬。
・注射そっちのけでニコニコ笑ってる犬。
忙しい時には犬を見て下手したら10秒もうしないうちに判断しなくてはなりません。 そしてその判断があってるかどうかは注射打った瞬間に答えが出ます。
さらに飼い主さんが犬を抑えて注射をするのですが、飼主さんがちゃんと抑えられる人 なのかを判断しなくてはなりません。 最近では集合注射に来ていただく方は ご年配の人が多いため、抑えられないというパターンがとても多いです。
ちゃんと抑えてる!と自信満々に仰られて、注射打った途端、秋田犬がグリズリー張りに 襲い掛かってきたこともあります。
一番最悪の組み合わせとして、こんなパターン。
飼主は杖を突いてこられたご年配の方+犬は凶暴+首輪がゆるゆるで今にも逃げそう +しかも一度に複数連れてきた。
もう地獄絵図です。飼い主さんに抑えてもらおうにもご年配でしかもお体が悪いので、 当てになりません。 犬も凶暴でとても私一人で注射できない。 綱を引っ張ろうにも 首輪が抜けそうで引っ張れないし、一匹を抑えたとしても、もう一匹が同時になって暴れる。
悲惨でした。 もう私の心は半分幽体離脱しかかってました。 実際どうしたか、もう覚えていません。
帰りは帰りで地獄絵図パート2です。 2匹の犬が勢いよく帰宅しようとダッシュ。そのせいで 飼い主は倒れ、引きずられて、注射の会場から退場していく… まるで不幸のサンタクロースです。
こんな感じです。↓
子供の頃、一度たりとも見たことのないサンタクロース。現実のサンタクロース
これが香川県の4月です。 そしてそれがもうすぐやってきます。