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暑くなる前の手術

更新日:4月8日

暑くなってきました。年を取ってくると、暑さの方がこたえます。

日々の診察の中、この時期になると、ちょこちょこ聞くのが、

『暑くなると、傷口が化膿しやすいから、暑くなる前に手術したい』

という、飼い主さんの言葉です。

実際は化膿しやすくなることなんて全くありません。

冬場であれ、夏場であれ、手術での傷には影響ありません。

理屈上では、冬場の方が傷口が化膿しやすいのでは?と思います。

なぜなら体温が下がると、傷口が化膿しやすいというデータがあるからです。

手術中、つまり麻酔かけているのですが、麻酔をかけると体温が下がります。

体温が下がらないように、体を温める装置を使っているのですが、それでも下がります。

しかも手術終わった後も下がります。

夏場は下手すりゃ装置を使わなくても体温が下がりません。

確かに夏場は菌が繁殖しやすいですが、

体温が維持できている⇒抵抗力があれば、少々のことでは化膿しないんです。

そういう理由で、夏場の手術を気にする必要はありません。

「涼しくなってから、乳腺腫瘍を摘出しよう!」

こんなことはないように!   ・・・

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