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ゴールデンレトリバーの事件

更新日:2024年4月8日

ゴールデンレトリバーが乳児をかみ殺すという事故が起きました。 やれ飼い主が悪い、やれ犬が悪いとか意見が分かれてますが… 私はどちらが悪いというのは分かりません。現場見てないので。

いえるのは被害者は「痛い」とも言えないの乳児です。

この仕事をしていると沢山の犬の種類を見て、経験しておりますので、 多少は犬の種別による性格の違いを感じます。これは傾向です。 個々には当てはまりません。

たしかにゴールデンレトリバーは大人しい個体が多く、 約50頭に49頭は大人しく、下手したら、死ぬ直前まで人間が好きで しっぽを振る個体もいます。 (その健気さがつらいんですが) 残りの1頭は凶暴で、私の命を狙ってきます。

それがとあるの犬となると 約7頭に1頭位しか大人しい個体はいません。 注射1つ打つために飼い主・スタッフ・獣医が流血、診察室が 大便・小便・肛門嚢すべてをまき散らす個体も珍しくありません。

知り合いの獣医も耳をちぎられたり、下唇を食いちぎられたり、 腕の血管をかまれ、噴水のように血を出しておりました。 それぞれ違う獣医師・犬ですが、すべてその犬種でした。

確かに犬の種類による性格の差はありますが、 最近思うのが、人間の思い上がりがもっとひどいのではと思います。

犬猫はパートナーというけれど、本当にその動物の気持ちが分かっているのか? 私は正直、分かっているという人間の方がおかしいと思います。 とてもとてもわからないと思います。

同じ人間同士でもわからないのに、他の種類なんて絶対わからないと思います。 分かったつもりで思いあがるからこそ、事故が起きるんです。

今回の事件以外にもここ最近、動物園やサファリパークで飼育員の死亡・ケガの 事故がよく報道されてます。飼育員の怠慢・油断で事故が起きたのでしょうけど、 その大元は「長年世話してるから、大丈夫、この子は分かってくれている」と 動物を信用しすぎたのが原因だと思います。

人って自分の心の物差しでしか物を計れません。

こういうデータもあります。飼育されている牛。 牛舎の中に閉じ込められてかわいそうだと私も思ってました。だから放牧して、 ストレス解消、その方が肉質があがるんではと誰もが常識としておりました。 自然の中、牛が悠々と歩く。見ててこちらも気持ちいい。牛もなんかうれしそうだと。

しかし、実際はちがいます。なんと牛舎の中にいた方がストレスホルモンの分泌量が 少なく、放牧の方がストレスを感じていることが分かりました。

そんなもんなんです。 人って結局は分かってない。自分の物差しで動物の性格を 計って、分かった気になってるだけです。とんでもない勘違いです。見下してるといってもいいんではないでしょうか。

無知の知

性格が分からないから、楽しい、興味がわくってもんじゃあないでしょうか。 動物としてもすべて分かられてたまるか!って感じじゃあないでしょうか。

 
 
 

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