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複数飼育

アルタム動物病院

更新日:2024年4月8日


私の好きな熱帯魚の話から入りますが、淡水の熱帯魚の中で最強(綺麗・飼育のしやすさ・手ごろさ・種類etc)といえば、何かといわれると、圧倒的に『ベタ』という魚です。


今回のせた写真のベタは私が以前飼っていたベタです。ショーベタのハーフムーンと呼ばれるタイプです。写真が悪いですので、きれいさが伝わりませんが、ググっていただくとベタのきれいさに圧倒されます。

ベタがなぜ、最強かというと値段は手ごろ、エアーポンプを必要としない、水質もあまり問わない、小さなコップで買える、品種改良の種類も豊富、そして、カラーバリエーションに関しては、もうぶっちぎりです。ベタにない色はないと言う位にすべての色があります。


熱帯魚で有名なグッピーやディスカス(熱帯魚の王様と呼ばれている)でもここまでのカラーバリエーションはありません。


でも、そんなベタに唯一の弱点があります。それは複数飼育です。 ベタは別名:闘魚と呼ばれ、タイではケンカさせて賭けをする位の魚です。 オス同士やオスとメスを入れると相手を殺すところまでケンカします。 


もし、このベタが複数飼育できたら、もう、びっくりするぐらいに綺麗です。インスタ蠅が飛び交う位になるでしょう。けどそれができない、夢物語です。 


で、本題なんですが、猫。 猫は複数飼育できますかというと、できなくはないが、極力してはいけないが正しいと思います。

なぜダメなのかをむりやり一言でいうと、それは猫だからです。 猫=ネコ科です。

他のネコ科で群れで生活をしているのはまともにいません。 つまり、習性でないのです。

それを無理に飼うことで、ストレス状況を与えてしまいます。 たとえ仲良くしていてもです。 実際、複数飼育になると、伝染病の確率がぐっと増えますし、その症状を発現しやすくなったり、膀胱炎の確率もぐっと増えます。

特に鼻水目やにを主体とする猫伝染性鼻気管炎に関してはメチャメチャ厄介です。この病気を完全にクリアー出来ている複数飼育の飼い主さんはほぼないと言っても過言ではないです。


猫はペットとして私は最強だと思いますが(犬派の人ごめんなさい)、まさにベタのような

感じです。 群れで安心して飼育できたらいいなぁと思いますが、なかなか困難かと考えます。


子猫が落ちているシーズンは過ぎましたが、新しく猫を追加される方はご再考ください。今いる猫ちゃんのことを最優先にしてくださいね。


 
 
 

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