9月になりました。暑い日が続いておりますが、不意に秋を感じる瞬間もあります。山の方ではツクツクボウシとミンミンゼミがまだ現役で鳴いておりますが、気が付けば町の蝉の声は殆ど聞かなくなりました。
前の記事で釣り針事故を書きましたが、あれからまた2例刺さって来院されてます。この2例は自宅での事故ですが、海岸沿いを歩いていると本当によく釣り針を見ます。
涼しくなると釣り人も増え、ますます釣り針が落ちる可能性も上がりますので、ご注意ください。もし刺さった場合、むやみにとろうとせず、ご来院されてください。なお、糸がついていた場合は、切らずに残しておいてください。
糸は残しておくと、治療にとても効果的な場合があります。特に食道に針が刺さった場合、糸のおかげで取れるときがありますの。これがないととんでもなく難しい手術になることもあります。
あとはスズメバチ、マムシ・ヤマカガシが活発になります。スズメバチはもう働きバチがかなり快活に動き始めてました。
私自身、まだスズメバチに刺されて亡くなった動物は見た事はありませんが、マムシに噛まれて亡くなった動物の経験はあります。幼体マムシが1kgのチワワに嚙みついてチワワ死亡です。 但し、このようなことはまれで、基本かまれて15分ぐらいして腫れ始め、メチャクチャ痛がります。翌日にはパンパンに腫れ、一部が血腫状になります。そして1週間ぐらいでひいてきて、治癒です。
この1か月で2例、マムシと思われる咬傷がありました。蛇に少々詳しい方は見てマムシとすぐに分かるでしょうが、ヤマカガシに関しては相当詳しくないと地域差、個体差が強いため、分からないと思います。 とにかく蛇を見たら、近づかずです。(と言っても犬猫自身が近づいていって、顔を嚙まれるパターンばかりですが。) もし咬まれたとしたら、できれば、蛇の写真を撮影(決して無理せず、嚙まれないように注意)して下さい。
昔、飼い主さんが蛇そのものを持ってきたこともありました。これに嚙まれた!と。
飼い主さん、持っていたシャベルで蛇の首を叩き切ったとのことで、ビニール袋に蛇の頭と胴体を持ってきておられました。 頭と胴体は完全に分離してましたので、安心して胴体を袋から出そうとしたら、胴体がメッチャ動いて、超ビビってしまいました。頭切り落として30分以上経っていたはずなのに。
・・・正直、ヘビちょっと苦手です。
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