先日、ついにマイクロチップを犬猫に挿入しなければならないという法案が可決されました。
マイクロチップとは簡単に言えば、体内に入れる戸籍謄本みたいなものです。
具体的には名前と性別と飼い主の情報を入った太さ1㎜×長さ3㎜程度の金属を
首の後ろに注射器にて挿入し、それを専用の読み取り機で読むというもの。
そうすると、いざ迷子になってもどこの誰だかがわかるというものです。
これからペットショップで販売される犬・猫には必ず入れないとダメ、
今現在飼育されている犬猫には、入れてくださいね、強制ではないよ~とのことです。
義務になったのは捨て猫捨て犬・殺処分が多いから、マイクロチップを入れてそれを防止しようということらしいです。
正直、多少の効果はあるでしょうけど、捨て犬猫を半減もできないと思います。
理由は長くなるので、書きませんが・・・
ちなみにマイクロチップが効果を発揮する流れを書くと・・・大きな注意点が3つあります。
①犬猫が逃げる、捨てられる、盗まれるなどでいなくなる
②誰かが捕まえる&〇〇〇〇 ←注意1
③捕まえてくれた方が、保健所か動物病院に連れて行ってくれる←注意2
④マイクロチップリーダーで情報を読み取る ←注意3
⑤飼い主と再会
まず、注意1について
誰かが捕まえてくれないとだめです。ハッキリ言ってそう簡単につかまりません。特に猫。
ほぼつかまりません。犬はまだマシですが、噛みついてくる犬はまずもって、
こちらが逃げなくてはなりません。
そして、〇〇〇〇とはズバリ交通事故です。 つかまってくれる時の状況として多いのが、
交通事故で動けなくなって、保護されます。
よく見るのが、猫で骨盤バキバキにおれて、動けなくなったからとか、内臓がこんにちは
してしまったからとか、もう完全に意識がないとか。
この状況で飼い主さんと再会します。その時の涙は再会の涙というより、辛さの涙に
なってることが多いです。
注意2について
捕まえてくれた方が保健所に連れて行ってくれると、マイクロチップリーダーという機械で
読み取ってくれますが、動物病院にはマイクロチップリーダーを持ってない病院もあります。
そこに行くとせっかくマイクロチップが入っていても無駄になります。
幸い、香川県は獣医師会に入っている動物病院はすべてありますので、そこは安心です。
注意3について
マイクロチップが入っていても全国規模であるアイポというところに登録されていない
とだめです。マイクロチップをリーダーで読んでも、リーダーに出るのは番号だけです。
その番号を全国規模の帳簿で調べて、どこのだれかを見ています。
ひどいところではアイポに登録せずにただ単にマイクロチップを入れただけ
という悪質なケースもあります。香川県にもそういうショップがありますので注意です。
とにかく言いたいのは、マイクロチップよりも動物を逃がさないことです。
チップが入ってて、たとえ再会できても、上記のように交通事故にあい、とんでもない状況で
再会しても元も子もありません。
猫は完全室内外!飼い主さんが出かけるときはケージに閉じ込める!
犬は首輪をしっかりして、リードもつける!です。
とくに首輪は10匹犬を見たら9匹はまるでなってません! ゆるゆるすぎます。
首がしまって危ないと言われますが、閉まりすぎてとんでもないことになるケースは極めてまれ。
どうしても気になるなら、胴輪をしてください。
マイクロチップはあくまでも最後のわずかな希望レベルと考えてください。
本当はしっかりした首輪をして、名前と電話番号を書いておけば、事足りることなんです。
ちなみにマイクロチップの挿入はかなり太い針で首の後ろにブッ刺します。
刺すではなく、まさにブッ刺すレベルです。ですので、通常の注射やワクチン等で痛がって、
暴れてしまうワンちゃんネコちゃんはまずもって、できません。 つまり麻酔した上です。
かといって、マイクロチップの為に麻酔をかけるのもどうかと思ったりもします。
なので、そういった動物の場合、何かの理由で麻酔をかけたついでに挿入するのをお勧めします。