医療において、点滴治療はかなり重要な治療になっております。動物病院でも日常茶飯事の治療です。
点滴には皮下点滴、静脈点滴という代表的なものとして2種類あります。 簡易的な点滴として動物の医療ではよく皮下点滴を行います。
そんな点滴治療の中で、よく飼主さんに言われるのが、
「ご飯食べてないから、これで栄養補給がですよね?」
です。
残念ながら、実は栄養は補給できません。 単なる水分補給です。
本当に点滴から栄養を取ろうと思うと、入院して長時間かけて、静脈点滴でようやく必要量の50%は取れます。 もっと取ろうとすると、麻酔・手術して太い血管から点滴します。
なぜに栄養が取れると勘違いされるのか、詳しくは分かりませんが、「ニンニク点滴」みたいなのを
して、元気回復みたいなのを一時期よく見ましたが、あのあたりせいなのかなと思ったりしています。