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2月後半 猫の泌尿器疾患

更新日:4月26日

寒いですね。最強寒波とやらが来てるそうですが、このところずっと異常気象で秋がなくなり、夏が異常に長い分、寒い時期がちゃんと寒くなってもらわないとより心配になります。


寒い時期は猫のおしっこが出なくなる病気が増えるのは、一種の風物詩で、今年も相変わらず多いのですが、このところ、やたらと重症の猫が多いです。


猫のおしっこが出なくなるのは、尿道内に砂が詰まって、尿が出なくなるのですが、ほとんどは10分ぐらいでつまりを解除できます。 ただ、このところ10分どころか1時間かかったり、出来なかったりするケースが連発しました。なぜか未去勢の猫が多かった。

昔は10年間近く解除すべてできたという時期もありました。 なのにこのところ連発。


何か猫のおしっこの病気も微妙に変わってきてるのかなと思ったりもします。


猫の飼い主さんへ 今、尿の病気を持ってなかったとしても、冬場は水分を多くとれるようにしてあげてください。 最近獣医学では猫の慢性的な脱水が多いと報告されています。ドライフードをばかりを食べていると少しずつ泌尿器の方に負担がかかってしまい、結果、腎臓病、腎結石、尿管結石、膀胱結石、尿道結石が増えるとされています。


猫は本来、ウサギやネズミなどを捕まえてかみ殺して食べてます。当然、ネズミ捕まえた後、焼肉にして食べてるのではなく、血のしたたった生肉を食べてます。当然水分も多くとることになります。人間が猫にドライフードを与えて、喉が渇いて水を飲む量と比べると圧倒的に生肉の方が多くなっています。


なので、飼い猫にはとにかく水分を多くとらせろ! といっても猫に『お前もっと水飲めや』と言っても飲みませんし、無理やり飲ますこともできませんので、とにかく、缶詰やパウチ系のフードを冬場にはメインフードとしていただくのが一番良いと思います。もちろん今現在、特殊な食事治療をしている猫は獣医師と相談してください。


高いミネラルウォーターとか、要は硬度の高い水とかは避けてください。水は水道水で十分です。 動いている水が好きな傾向がありますので、噴水が付いた食器とかを使っていただくのもよいです。 よくないのはペットボトルみたいなのを逆さにして、そこから『 Jの字:ジェイの字』になった、金属製のストローみたいなものから水を飲むタイプの給水器は避けてください。あれは飲む量が格段に減ります。 普通にお皿から与えてください。


特にオスは尿疾患は本当に緊急疾患です。オスはとにかく水多くのませろ、尿が出づらかったら、即病院へです。春はもうすぐ。皆さん頑張ってください。


 
 
 

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