今年の8月の雨

今年は例年にない、雨が沢山降りました。まるで夏場の梅雨のような。おかげで早明浦ダムやその周囲の3ダムは満水になりました。これはよかったのですが、当院というか、おそらく全国各地もそうだと思いますが、病気が少し違ってました。


まず、雨降り気温が下がったせいで、犬の皮膚病、消化器症状が例年に比べてやや少なかった。

そして、猫の尿が出なくなる「尿閉」が多かった。本来、冬場に多く、梅雨にやや多い病気ですが、気温が下がってるせいで、多くなったと思われます。しかも、尿閉のレベルが軽いものが少なく、強いものが多かった。

この尿閉は冬場に多くなる理由として、冬は水を飲む量が少ないので、尿が濃縮して、結石ができやすくなること、寒いせいでトイレに行く回数や運動性が落ちるため、膀胱に尿が長時間静止した状態になり、結石ができやすくなるからだと言われております。


あと、珍しく今年は熱中症がきました。この子は中等症例ですぐによくなってくれました。一昨年に来られた患者さんは車内での閉じ込め熱中症で、死亡状態で残念ながら来院されました。 当院ができてからの熱中症は約10年の間に5例位だったと思います。当院周囲の患者さんが基本的に優秀だからだと思います。私が昔いた救急専門病院では熱中症は数多く見まして、1日の間(6時間の診察時間内に)に3例とかもありました。こんなに普通の病院では少ないとは思いませんでした。


熱中症は猫は極めて少なく、犬<ヒト<猫という順番で熱に強いと思います。犬を100例見る間に猫が1~2例と言ってもいい位です。さすが元砂漠の動物です。 犬も熱中症は短頭種(パグ、チン、シーズー、チワワ等、プードル←実はプードルも入ります)が弱いです。

これは生まれつき呼吸があまり上手ではないため、犬唯一の自己クーラーシステムである呼吸による冷却がうまくいかないからです。 とにかく冷やすこと。氷で冷やすよりも水道水を全身にかけ、扇風機を当てることをお勧めします。体が冷えてくると呼吸が遅くなりますので、それを確認するのが重要です。 氷水に入れたりするのはあまりお勧めではありません。


ちなみにすべての犬が熱中症に弱いわけでもなく、強いのもいます。それは外でずっと飼い続けると、ある程度強くなるようです。体の慣れ、適応でしょうか。私がそれを見て、確信を得たのが、外飼いヨークシャテリア。 毛むくじゃらで寒い地域出身の犬でどうみても室内飼育必須の犬と思ってました。 とある家(高松市内)でずーーーと外で飼育されておられてましたが、夏でも全然元気でした。 しかも、1匹でなく、4匹。人が通るたびに野獣の如く走りながら吠えてきておりました。  動物なんだかんだですごいです。

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